旅の途中-2 サービスのこころ
もうすっかり暗いなか陸橋を渡りT字路を左折する、反対車線は信号待ちの車がつながっている、と、すぐ横道を右折すべきを行き過ぎた。車の列に遮断されく見えなかったのだ。疲れた気分で着いた旅館はかなり大きい。まずい、とさらに滅入った。大概団体客中心の営業で個人客は割りを食う。が、今回は違った。
案内された部屋(広い和室)での説明がおざなりでない。最初は苦笑いしつつうなづいた。今度は大浴場に行く途中で出合う従業員の方が必ず声をかけてくる。昨今増えた一泊数万円という宿のことではない。夕朝とも部屋食で満足できるものだった。
翌朝すっかり感心しながら広い駐車場にでた。と、フロントからついてきたのか従業員の方がこちらを誘導してくれる。これだけ大きなホテルの従業員を隅々まで教育訓練する力はそうは見ない。いわき湯本温泉(福島県)のホテル美里、06年10月のことである。
同じ旅先の別の日、今度は唖然としていた。フロントでネット予約していることを告げたら、夕食はございませんという。え?と、宿からの返信メールのコピーを渡す。「料金」の欄に「食事 大人:朝食込夕食込」と確かにある。それを手にフロントの女性が奥に入った。出てくると、のうがきに「シングル部屋でゆったり、朝食付きビジネスプラン」とあるのだから、夕食は無い、という。
思うに、ネット上の記載ミスで、旅館としては楽天の担当の責任だといいたいのだろう(仕組みはわからない)。気持ちよく旅行を続けてきて争いたくはない、ああそうですかという。自分も30年間サービス業に身を置いたが、営業のミスをほっ被りしてお客にかぶせる精神にはたまげた。上ノ山温泉(山形県)の細道の奥、A屋という結構大きなホテルでのことである。
楽天に感想を送ったがボツにされたので、記しておきたい。

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